松田さと子 (Psychologist & Environmentalist )

・ロンドン在住の臨床心理士、自然療法家
・旅した場所は、日本全都道府県と、世界50ヵ国以上
・コペンハーゲンファッションサミット(現Global Fashion Summit)に出席し、そこで出会った国連の役員の方からのお招きを受け、COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)25、26、27に出席。現在、気候変動対策にも活動の幅を広げている。
・2019年秋にミャンマーでマングローブを植林するプロジェクトに参加。現在、インドネシアでマングローブを植林するプロジェクトにも参画している。

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シャーリープライス先生との出会い

ボタニカ2016では、シャーリープライス先生、レンプライス先生もいらしておりました。私がアロマテラピーを学び始めた頃にシャーリープライスさんの本はよく読んでおりましたので、お話ししながら初心の自分にリコネクトしたようにも思いました。シャーリープライス先生はもう85歳くらいなのですが、大変お元気そうでした。本当はもっと海外旅行にも行きたいのだけれど、歳をとると海外旅行保険が高くなってなかなか行けないわ、と笑ってお話しされておりました。シャーリープライスさんは、1970年代にアロマを始め、1983年に実用的なアロマの本を書き、21ヶ国語に翻訳されました。これまでに7冊の本を書きましたが、それらはいつも4時半に起きて、朝ごはんまでの時間を使って書いていたのです。<アロマテラピーを始めたきっかけについて>70年代になぜ学び始めたのかというと、シャーリープライスさんのお母さんが関節炎で苦しんでいて23種類も薬を飲んでいたため、お母さんを助けようとしてフランスでも授業を受けたそうです。当時、有名だったマルグリッドモーリーさんの補完療法のコースを受けたのですが、アロマ自体はその時代は有名ではなかったそう。ところが、シャーリーさんのお母さんは薬を飲むと、体に水がたまり、トイレに頻繁に行かないといけないので、お母さんが薬を飲むのを好まなかったため、シャーリーさんは、お母さんにアロマフレクソロジーをしてあげたのです。そして、6週間後に病院に行きました。お医者さんは、「ちゃんと、薬を飲んでいたんですね。良くなってますよ」とお話しされお母さんは、「薬を飲んでいないの。娘がなにかしてくれたの」と話すと、「なんだ、あの魔女みたいな、娘さんね」とお医者さんは言ったそうです。この時、ボタニカの会場の皆さんは、笑顔でこのお話しを聞き入っておりました。

リアノンハリスさんからのメッセージ💖

お写真は、ボタニカ2016の主催者のリアノンハリスさんとブライトンで。リアノンさんとのお話をみなさまにも、シェアさせていただきたいと思います。リアノンさんが、今回のボタニカにおいて記憶に残ったのは、46カ国もの世界中の国々から400人余りの人を迎えることができたことだそうです。リアノンさんがボタニカの会議を2012年に初めて開催したときに夢に思っていたことは、真の世界的なアロマテラピーに関わる学びの場、密度の濃い交流の場を作ることでした。今回は、この夢が叶い、とても嬉しそうでした。各国のアロマテラピーの発展について、リアノンさんは、10年前には随分と違いを感じたそうですが、最近はその違いが小さくなってきているようです。例えば、近年のフランスにおける病院やホスピスでのアロマテラピーの進展を例にとってみても、以前の厳格な医療的アプローチが緩和され、よりホリスティックな手法が取られるようになってきたそうです。アメリカや他の英語圏では、アロマセラピーを行う専門家に対する教育がより厳格になり、医療的なエッセンシャルオイルの使用も取り入れられるようになりました。 今後は、スロベニア、クロアチア、チェコなどの国から興味深い進展が報告され始めるのではないかと感じているそうで、これらの国は、欧州や世界各国への情報発信を強めています。クロアチアの薬剤師、植物・アロマテラピストのStribor Markovic氏はその一例で、ボタニカでも、彼の女性の健康に関する植物・アロマテラピーの発表はとても意味深いと思ったようです。